京都の民家に哀愁を観る

京町屋が消えていく!

京都の町の中心地、ビジネス街ともいえる四条烏丸を起点とし
て、東西南北いずれかの方角へ歩くとしよう。そして大通りか
ら一歩脇道へ入ると大きなビルの裏には木造瓦葺の民家がわず
かだが残っている。大戸・くぐり戸にばったり床几、出格子に
駒寄せ、二階には虫籠窓と道路にはみ出すほどの、通り庇の京
町屋(京町屋とは昭和25年以前に建てられた木造家屋をいうよ
うだ)がある。近年、京町屋をリノベーションした洒落た西洋
料理店や喫茶店が人気を呼んでいて、賃貸料は上昇していると
聞くのだが、その反面…

2010年、京町屋の実態調査を市内全域で行った統計では、4万
7千軒以上残存していることが分り、うち10%ほどが空家であ
ったという。その京町屋だが、近年どんどん取壊され、空地に
なるか、ホテルなどに生まれ変わっている。この10年間で4千
軒以上の京町屋が消失しているという。そのスピードたるや
「バブル期」を軽く越えている。歴史的に重要な木造建築であ
っても、移転・保存をするには行政の支援は期待できないので
取壊された、という報道はよく聞く話なのだ。

地震の多い我国だが、関西の木造住宅は地震には強くないよう
なのだ。京町屋に住むには命がけ、耐震補強工事をするには多
額の費用がかかることもあり、趣のある京町屋が消えていくこ
とは致し方のないことかもしれない。せめて写真に記録してお
こう。

祇園祭のころ
犬矢来が真っすぐなのは珍しい
農家だろうか、リヤカーが玄関脇に立てかけてある
竹製の暖簾が洒落ている
おくどさん
西陣・三上家路地

上京区には西陣と呼ばれる職人の町があり、そこには
まだまだ京町屋が通りに軒を並べている。

大家さん だろうか?
島原大門付近
遊郭跡の雰囲気が残る建物
祇園新橋
このような造りの家が、京都には まだまだ残っている
二階の床下をくぐり抜ける路地

※ 京町屋の構造と名称などについてはこちらをご覧ください。

※「金沢の町にレトロな家を探索する」も併せてご覧ください。