洛北上賀茂 - 家の意匠に農民の「いき」を観る

瀟洒な造りの家

上賀茂神社の南、土塀の連なる社家町を明神川が流れている。このあた
りは平安京が都になる以前から、加茂一族が住んでいたところという。
川に沿ってしばらく歩いていると瀟洒な造りの一軒の農家が目に留まっ
た。畑の奥にあるその家に入り、撮影許可をいただいた(1980年代のこ
とだった)。
京都の古い街道沿いには、趣のある造りの民家・商家が数多く残ってい
る。そんな家が「バブル時代」のころ町中では次々に姿を消していた。
その時代に輪をかけたような勢いで町屋が姿を消しているのが、近年の
京都なのだ。人の住まなくなった町屋が取壊され、次々にホテルやゲス
トハウスに替わっている。

社家町を流れる明神川
「犬やらい」とは趣がある
二階の虫籠窓
大棟には煙出しがある(換気と明取りを兼ねているのだろう)
桂離宮のように大棟と軒の直線が美しい
神官の住んでいた家には専用の橋がかかる(草橋)