枕草子抄 男こそ なほいとありがたく

男って やっぱり変ってるわ !
男というものは、わたしから見ると、めちゃめちゃ不可解な感情
を持っている生き物だわ。だって、とてもきれいな女性を捨てて、
どこがいいのかと思うような女性を妻にしているのも、わけが分
らないし。

 

ヤマユリ

 

宮中に親しく出入りしている男や、名門の子弟などは、たくさんいる
女性の中でも特にすぐれた人を選んで愛しなさるのだろうけど。
中にはとても手の届かないような高い身分の女性であっても、すばら
しいと思う女性を命をかけて恋い慕うということもあるだろうし。

人が大切にしている娘や、まだ見たことのない女性のことも、すばら
しいと評判の女性をこそ、どうかしてわが物にしたいと男は思うみた
い。そのくせ一方では、わたしが見ても感じ悪いと思う女性を愛する
のは、いったいどういうこと?

 

ウバユリ

 

容貌がとてもきれいで、気立てもよい女性が、字も上手に書き、
歌も感情豊かに詠んでよこしたりするのに、男は返事はこざか
しくするのに、そのくせ女性のところへは寄りつかず、可憐な
様子で嘆く女性を見捨てて他の女のところへ行ったりなどする
のは、あきれかえって、ひとごとながら腹が立って、腹が立っ
て…
こんなこと、はた目にも不愉快な感じがするのに、当の男は自
分のこととなると、少しも相手への思いやりなど気がつかない
んだから!

『枕草子』第二五一段意訳

 

関西人からすると ツッコミどころ満載かな?
写真は “ユリ二題” (たで食う虫も好きずき)ということで…

 

 

 

 

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