建仁寺両足院に等伯と若冲を観る

 

祇園四条駅を降り、地上へ出るとそこは南座の前である。
四条通を東に歩き花見小路通りへ向う。平日というのに
思っていたより人が多い。和服を着ている若い人を結構
見かける。聞こえてくる言葉にはアジア系の言語が多い
のでここは京都であるが京都にあらずという感がある。

花見小路を抜き手を切るように歩き、建仁寺塔頭のひと
つである両足院にたどり着く。今日この寺を訪ねたわけ
は、”特別拝観”で若冲の「雪梅雄鶏図」と長谷川等伯筆
「竹林七賢図屏風」を観たいがためである。もうすぐ展
示が終了するので慌てて訪ねた次第である。

 

 

建仁寺三門

 

 

 

 

両足院高麗門(大門)

高麗門(大門)が開扉するのは、開山忌や大施餓鬼法要
または、文化的催しなど一年のうち回数は限られている
という。通常の拝観はここより北側にある。

 

 

 

拝観入口

 

 

 

 

方丈前庭

丸窓の向う側には唐破風の屋根があるのだが、通常は
見ることはできないのが残念。

 

 

 

方丈前庭

 

 

 

 

方丈東側の庭

等伯「竹林七賢図屏風」は想像していたよりも大きな
屏風であった。右端の賢人の鼻のかたちは正しく等伯
の描く特徴のある鼻である。これを見ただけで等伯の
真筆であることを断定できる(?)。
七賢人の着ている衣類の線がダイナミックで惚れ惚れ
するが、それに反し竹林の線は細く繊細な感じがして
意外であった。それにしても自然光のみで離れて鑑賞
するのは老眼の目にはつらい。

 

 

 

 

花崗岩らしき岩を加工したオブジェは一体どんな用を
なすものであろうか。手水鉢にしては置かれた位置が
微妙であるし、廊下から手を延ばせば届かないことは
ないが、一歩間違えば庭に転落する。ひょっとすると
この窪みに水を張り、月見をするのであろうか。まさ
か防火用水ではなかろう。

 

 

 

書院前庭

奥に見える建物は有楽斎好みの如庵の写し、茶室
「⽔⽉亭」と、その右には「臨池亭」がある。

 

 

大書院

伊藤若冲の「雪梅雄鶏図」は書院内に展示されている。
軸装された「雪梅雄鶏図」は思いのほか小ぶりであっ
た。こちらも自然光のみで鑑賞することになっている。
お天気が良かったから良かったものの、絵を囲んで大
勢の者が見るのであるから人の影ができる。であって
も間近に見る若冲の絵は迫力があった。カラーで描か
れた雄鶏の頭から尾、そして足にいたるまでマクロレ
ンズを用いたかと思われるような精細さ、緻密さ、そ
の色鮮やかさにはため息が出る。見事な枝ぶりの梅、
赤い花(山茶花?)、そして鶯だろうかその描き方が
また良い。梅の幹と枝に積もった雪の描き方には驚く
ほかない。う~む、できることなら持って帰りたい !

 

 

 

 

 

 

 

書院前庭

 

 

 

 

「半夏生の庭」

半夏生(はんげしょう)は開花の頃、緑色の葉が白く
変化し、水芭蕉の花が咲いたようになり、開花が終わ
れば再び緑に戻るという。六月下旬から池の周囲に見
られる。

 

※両足院を訪ねるのは初めてのことだった。ほど良い
大きさの塔頭であり、小さな美術館とでも言おうか、
名品の多い寺であった。他にも“名物”が潜んでいるよ
うなので また訪れたいものだ。朝の座禅会やヨガ、
朝粥体験などもあるようなので、興味のある方は問い
合わすがよろし。

 

 

 

 

 

 

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