東大寺二月堂、手向山八幡宮に参る

 

 

奈良の通りを歩いていると趣のある景色を目にすることがある。
それは同じ古都である京都とはまた違って、もっともっと深い
佇まいの、歴史をうかがわせるような建物や庭や川とでも言お
うか、思うに神さびた景色なのである。
わたしの好きな景色は、築地の崩れかかった長い長い塀である。
それも廃墟の塀であってはいけない。少しなりとも人間の息づ
かいを感じ取れるものがよい。年のせいか、いわゆる美しいも
のよりも、朽ちていくものに“美”を見つけるようになってきた
のである。

 

 

 

 

 

 

依水園入口

 

 

 

依水園内茶店

 

 

 

入江泰吉旧居

 

 

 

 

 

 

 

二月堂裏参道

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

二月堂

 

 

 

 

 

修二会の期間中、夜ごと大松明を担いだ連行衆が内陣を駆けまわり
、舞台下にいる衆人に火の粉を浴びせる。その場面は、TVニュース
でしか見たことはないが、江戸時代には修二会の最中に二月堂その
ものが燃えてしまったそうである。

 

 

 

二月堂階段

 

 

 

 

 

二月堂の階段には青海波、亀甲文などの線刻が刻まれている石段
がある。最下段あたり、最上段あたりにも刻まれているし、中途
の石段にも小さな文様が刻まれている。一体これは何のため?
滑り止めに見えないこともないし、石段を奉納した者のシルシと
とも取れる。
一説によると、その文様を踏むといいことがあるとか。であるな
ら文様を見つけて思いきり踏みつければ、現世の悩みは薄れ観音
様の御利益にあずかれるかも知れない。

 

 

二月堂舞台

ご本尊の十一面観音は秘仏として堂内に祀られている。

 

 

 

二月堂の舞台は映画『男はつらいよ』第一作のロケ地である。
寅さんとは、不思議と旅先が重なるし、失恋の回数までワタシ
と同じである(?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

吊ってある”ぼんぼり”に灯りが点ればよい雰囲気だろう。

 

 

 

 

 

 

二月堂屋根

 

 

 

二月堂より大仏殿を望む

 

 

 

二月堂登廊越しに北西を望む

 

 

 

二月堂登廊

 

 

 

二月堂登廊

二月堂登廊の壁に立てかけてある竹様のものは、修二会で用いる
大松明である。

 

 

二月堂登廊

 

 

 

御堂と良弁杉

東大寺初代別当良弁は、鷲にさらわれてこの杉の枝にひっかけられて
いたという。それをお坊さんの義淵(良弁の師)が見つけ、良弁と名
付けて育て、やがて良弁は立派なお坊さんになった。このいきさつは
歌舞伎の演目にもなっており、生みの母親との再会は感動的でさえあ
る。なお、良弁は仏師としても見事な作を残している。
ちなみに現在の良弁杉は三代目という。

 

 

 

開山堂

良弁像は年に一度だけこのお堂で拝むことができる。
写真に見える焼け焦げた松明は修二会で用いられたもの。

 

 

 

 

手向山八幡宮神門

手向山八幡宮は天平勝宝元年(749)、東大寺及び大仏を建立するに
あたって宇佐八幡宮より東大寺の守護神として勧請された。この時、
盛大な催しを行い宇佐八幡宮の神を転害門から迎い入れたと伝わって
いる。

 

 

 

住吉神社

 

 

 

 

手向山八幡宮神楽所

 

 

 

 

手向山八幡宮境内

 

 

 

 

手向山八幡宮宝庫