湖東三山 紅葉の金剛輪寺を訪ねて

金剛輪寺を含め「湖東三山」の紅葉は京都の寺院とは趣きを異にする。
長い参道は苔むした石畳や石段からなっており、道の両側には華やか
さこそ無いが、赤く紅葉したモミジが訪れる者の眼を楽しませてくれ
る。訪れた日は雨模様で時おり風花が舞っていた。冷たい空気と重々
しい雨空から受ける印象は強烈であった。京都あたりの華やかで、室
内から眺めてお茶を啜りながら愛でる紅葉とはどこか違う、そう思わ
せる紅葉であった。
石段とその両側に積んである石積みを眺めるのも、また面白い。

 

大悲閣本堂(国宝)

 

 

 

 

参道

総門をくぐり抜けると長い石畳の参道が続く。

 

 

 

築地

参道わきの築地の漆喰に紅葉が映える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

名勝庭園

桃山時代から江戸時代にかけて造られた池泉回遊式庭園。
春にはシャクナゲが咲き競う。

 

 

 

 

 

 

 

 

護摩堂

江戸時代(正徳元年・1711)の建立という。

 

 

 

参道入口

本堂までは長い参道が続き、道の両脇には千体地蔵が安置されている。

 

 

 

 

 

 

 

 

千体地蔵

振り返り歩いてきた参道を眺める。千体地蔵が異様な雰囲気を醸し出している。

 

 

 

 

 

 

 

 

千体地蔵

 

 

 

 

参道わきの千体地蔵

参道わきの奥まったところにも地蔵が安置されている。
水子をとむらっているのだろう。

 

 

 

 

夕日を浴びた千体地蔵は荘厳でさえある。

 

 

 

 

 

 

 

 

三重塔(重文)

鎌倉時代(寛元4年・1246)の建立。

 

 

 

 

 

 

 

 

大悲閣本堂(国宝)

 

鎌倉時代(弘安11年・1288)の建立、屋根は檜皮葺。元寇の役(蒙古襲来)
の戦勝記念として、時の近江守護職・佐々木頼綱によって建立された本堂は、
鎌倉時代の代表的な和様建造物として国宝に指定されている。
「血染めのモミジ」とは引いてしまう呼び名であるが、なるほど 信長に殺
められた者たちの怨念の色と言えなくもない。

湖東三山は天台宗の道場という性格を持ち、里から離れたところにある。
道場は山の上にあることから、そこへ至る道は長い石畳と石段が続き、その
両側にはたくさんの僧坊(往時三百の僧坊があったという)があった。いわ
ば城塞のような性格を併せ持っていたのではないだろうか。

※撮影年:1980年代