青蓮院門跡 数寄のかたち Shorenin Monzeki “Wabi-sabi”

 

青蓮院という名の寺を知ったのはいつのことだろうか。三十年前には二、三度訪れ
ていたのでそれ以前のことだろう。寺の前には大楠が数本大きな枝を広げ、道を歩
く人を睥睨しているような印象を受けたものだ。楠には神が降立つという言い伝え
があり、寺社では大杉とともによく見かける。
この大楠だが、実は写真家泣かせなのだ。この楠が撮れるようになったなら一人前
と言えるのだが、四十年前から撮続けているのだけれど満足できる写真は一枚もな
いのだ。
ところでこの青蓮院は門跡寺院なのである。でも寺という雰囲気は薄く、宸殿や小
書院を歩けば、まるで皇族の一員にでもなったかのような幻想に陥る。南隣に知恩
院、そして円山公園と八坂神社があり、そのまた南には高台寺と清水寺が控えてい
る。もし花見小路通りや近辺の裏通りを歩けば、京都の雰囲気を十分に味わうこと
ができる。また、少し西へ足を延ばせば四条河原町という京都随一の繁華街がある
という地の利があるのだ。
小さな寺なのだが一度は訪れたい。日中は混雑するので朝一をおすすめ。

※一部モノクローム画像があります。

 

樹齢八百年の楠

京都市の天然記念物に指定されており、親鸞聖人御手植と伝えられる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

四脚門

 

 

 

 

長屋門

 

 

 

 

 

薬医門

 

 

 

 

 

拝観入口

 

時間があれば、華頂殿の座敷で薄茶をいただきながら、
相阿弥の庭を鑑賞したい。

 

 

 

霧島の庭

建物内の見学を後に回し、まだ人けの少ない庭園をめぐる。
小雨が降りそそぎ、モミジの新緑と苔庭の緑が美しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

神輿型燈籠

燈籠は霧島の庭、好文亭寄りにある。

 

 

 

 

 

 

小堀遠州作と伝える庭園である。東側の山の斜面から一面に霧島つつじが植えてあり、五月始めの頃、一面を真っ赤に染める。このことから霧島の庭ともいう。訪れ
たとき、霧島つつじは咲き始めたばかりであった。

 

 

宸殿

小御所から望む。

 

 

 

 

宸殿

 

 

 

 

 

小御所

宸殿より望む。

 

 

 

 

小御所廊下

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

宸殿内

 

 

 

 

 

跨龍橋(またぎりゅう)と龍心池

小御所から見る跨龍橋は趣がある。

 

 

 

 

相阿弥の庭

青蓮院の主庭は、室町時代の相阿弥の作と伝えられ、池泉回遊式の庭である。
池の中央には大きな石が配置され、龍の背に見立てているようだ。奥に見える
建物は茶室好文亭(焼失前)である。

 

 

 

回廊

廊下の向うには一文字手水鉢、奥には相阿弥の庭が垣間見える。

 

 

 

 

大楠

1980年代にモノクロームで撮影。

 

 

 

 

宸殿と庭園

早い時間に宸殿より鐘楼に向って撮影する。右近の橘がまだ小さい。

 

 

 

 

宸殿と庭園

奥に見える建物は本堂である。

 

 

 

 

小御所

 

 

 

 

 

宸殿

 

 

 

 

 

四脚門

 

 

 

 

 

秋の霧島の庭

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

燈籠の奥の建物は好文亭である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

神輿型燈籠

 

 

 

 

 

 

掃き清める前の庭園には趣がある。なお現在の回遊路は舗装されている。

 

 

 

 

紅葉と跨龍橋

とても鮮やかな紅葉である。

 

 

 

 

時間が許せば青蓮院飛地境内である、京都市内が一望できる華頂山にも
お参りしたい。青龍殿には巨大な青不動明王(国宝・絹本着色)が安置
されている。

青龍殿

元は岡崎にあった武徳殿を移築したものである。

 

 

 

展望台

ひと際高い山は比叡山。展望台は、今では京都の新名所になっている。
すぐ南側には、桓武天皇が遷都を決めたという将軍塚がある。

 

 

 

京都御苑遠望

展望台からは京都市街はもとより、北山、西山、大阪方面が見渡せる。