2018年10月26日 / 最終更新日 : 2019年9月15日 koji-kame 京・近江の古寺を訪ねて 近江の古刹 永源寺と百済寺に名残の秋を見る 湖東遍歴三日目の旅の幕あけは、永源寺から始まった。 永源寺は愛知川の上流域にあり、広大な鈴鹿山脈の山懐にいだかれた禅宗の 本山である。古くから紅葉の名所として名を馳せているので、相当の人出を 予想し混雑を覚 […]
2018年10月25日 / 最終更新日 : 2019年9月15日 koji-kame 京・近江の古寺を訪ねて 晩秋の金剛輪寺に名残の紅葉を楽しむ(湖東三山) 金剛輪寺を含め「湖東三山」の紅葉は京都の寺院とは趣きを異にする。 長い参道は苔むした石畳や石段からなっており、道の両側には華やか さこそ無いが、赤く紅葉したモミジが訪れる者の眼を楽しませてくれ る。訪れた日は雨模様で時お […]
2018年10月21日 / 最終更新日 : 2019年9月15日 koji-kame 京・近江の古寺を訪ねて 近江の古刹 西明寺に秋を訪ねる-湖東三山物語 「湖東三山」とは何であるか。 京滋以外に住む者にとっては、馴染みのない言い方であるかと思う。 それはまさしく「山」には違いない。 山は山でも、近年山に賑わいと彩りを添えている山ガールとは縁の無い、 かつては […]
2018年10月18日 / 最終更新日 : 2019年10月23日 koji-kame 京・近江の古寺を訪ねて 京都大原宝泉院 額縁庭園と侘びの意匠 Hosenin Temple “Wabi-sabi” 三千院の門前をすぎ、律川(りつせん)にかかる橋を越えると、 正面に“大原問答”で名高い勝林寺の大屋根が見える。その寺の 西隣にめざす宝泉院がひっそりと佇ずんでいる。 ※一部モノクロ写真があります   […]
2018年10月17日 / 最終更新日 : 2019年10月23日 koji-kame 京・近江の古寺を訪ねて 京都大原三千院 苔庭と往生極楽院と数寄のかたち Sanzenin-Temple “Wabi-sabi” 三千院のある大原は、京都市内であっても気候は町なかとは違っている。 気温について言えば市中より二、三度は低いのではないだろうか。冬な どは町なかは積雪がなくても、大原は十センチ以上積もっていることが しばし […]
2018年10月15日 / 最終更新日 : 2019年10月23日 koji-kame 京・近江の古寺を訪ねて 京都洛北の蓮華寺 額縁庭園と侘びのかたち Renge-ji Temple “Wabi-sabi” 蓮華寺と花の名を冠した小さな寺は洛北上高野にある。すぐ南には高野川、東南 の方角には比叡山がそびえる。春や秋には観光客で混雑するが、その季節を外せ ば庭を見ながら静かに瞑想にひたれる寺である。京都駅からは京 […]
2018年10月12日 / 最終更新日 : 2019年10月16日 koji-kame 京・近江の古寺を訪ねて 京都青蓮院門跡 霧島の庭 相阿弥の庭 そして数寄のかたち Shorenin Monzeki “Wabi-sabi” 青蓮院という名の寺を知ったのはいつのことだろうか。三十年前には二、三度訪れ ていたのでそれ以前のことだろう。寺の前には大楠が数本大きな枝を広げ、道を歩 く人を睥睨しているような印象を受けたものだ。楠には神が […]
2018年10月10日 / 最終更新日 : 2019年10月23日 koji-kame 京・近江の古寺を訪ねて 京都洛北の詩仙堂 石川丈山隠棲の地 そして侘びの意匠 Shisen-do “Wabi-sabi” 詩仙堂は、ここ洛北の地一乗寺を隠棲地とさだめた石川丈山が建てた山荘である。 当時は(寛永18年-1641)、都から適度に離れた住む人も少ない寒村であったこ とだろう。今は寺院であるが、いわゆるお香くささは感 […]
2018年10月9日 / 最終更新日 : 2019年11月3日 koji-kame 京・近江の古寺を訪ねて 京都洛北 門跡寺院曼殊院 数寄屋造とその意匠 Manshuin “Wabi ‐ sabi“ だいぶ以前のことだが、谷崎潤一郎の「陰翳礼讃」に魅せられて京都市 内の寺々や古民家を撮り歩いたことがある。そのうちの一つが洛北にあ る曼殊院門跡だった。 寂び侘びとは口と身と心を慎み、おごることなく正直に日々を送る中で […]
2018年10月7日 / 最終更新日 : 2019年12月31日 koji-kame 京・近江の古寺を訪ねて 京都洛北の門跡寺院 曼殊院に春秋の庭園・書院造の美を見る Manshuin Temple 曼殊院門跡を訪ねたのは久しぶりのことである。この寺院を訪ねる楽しみの一つは、何よりも江戸時代初期に建てられた書院造りの建物にある。とりわけ廊下の造りの見事さには ため息がでる。廊下に敷かれた緋毛氈の朱色と庭園の緑との […]