家路 ‐ 津軽野
豊穣の沃野の地平線の彼方には、陽が沈みかかっている。記録に書ききれ
ないほど飢饉に遭った津軽野が想像できない情景である。
農夫家路
一日の農作業を終えて家路につくのであろうか。曳いているリヤカーには、
山のように稲藁が積まれているので、家に持ち帰り脱穀をするのであろう。
農婦帰路
参考:浅井忠 作(1887)
※明治維新の後、二十年後の農民の帰路姿を描いたものであろう。
その表情からは、小作人の苦役の影が浮び上がると思うのは考え
すぎであろうか。少女の視線に希望を託しているように見える…