秋の名残り ‐ 大台ケ原山の紅葉

晩秋に大台ケ原山を歩く楽しみは、何といっても人の姿の少なくなった森を、霧に
巻かれながら歩いては、考えに耽ることである。木々の葉がほとんど落ちたカエデ
やブナ、マユミの梢から露が滴り落ちる光景を目にすることができるのは、小さな
幸せである。

 

霧に煙る周遊路

シオカラ谷の吊橋を越えると門のように佇む樹木。

 

 

西大台幻想

開拓跡付近の光景。明治2年、この付近で開拓を試みた京都の宗教者がいたが、
冷涼な気候と土地が痩せていてろくな作物ができずついに失敗に終った。

 

 

 

ナゴヤ谷付近。夕方の逆光線を待っていたが、待ちきれずに撮影してしまった覚え
がある。大台ケ原山の開拓者にして北海道の命名者の松浦武四郎の分骨碑はすぐ近
くにある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正木ヶ原の倒木

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朝霜に凍る倒木

早朝、正木ヶ原を歩くとあちこちに霜の降りた、自然の作り上げた”芸術品”を見る
ことができる。これは霧氷とともに晩秋の楽しみである。色温度が高いので青みが
かって見えることに又趣がある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

トウヒの倒木

 

 

 

晩秋の苔道

 

 

 

朝日を浴びる霧氷林

 

 

 

正木ヶ原の倒木

伊勢湾台風の強風でこの辺りの樹木が沢山倒されたという。以降、林床には笹が
大勢を占め鹿の食害も目立つようになる。

 

 

晩秋の西大台遠望

 

 

 

午後の雲海

大蛇嵓から東ノ川越しに西の方角を眺める。

 

 

大蛇嵓遠望

写真左上の岩稜が大蛇嵓である。夕方に西大台登山口付近から撮影した覚えがある。

 

 

晩秋の稜線

上の写真と同じ場所で撮影。

 

 

大峰山遠望

大蛇嵓から見た大峰山である。夕日を眺めるのなら懐中電灯は必需品。
駐車場まで戻るには、暗闇の中を小一時間歩くことになる。

 

 

夜明けの熊野灘

日出ヶ岳山頂より御来光を拝む。運が良ければ富士山が見える。

 

 

夕焼けに浮ぶ行者還岳

中央やや右側に山上ヶ岳のシルエットが浮ぶ。

夕暮れ時、大蛇嵓の岩の上で迎えるひと時は夢のような時間である。雲はすごい
速さで流れ、一刻一刻と空の色と雲の色が藍色あるいは茜色に染まり、急くよう
に移り変わる。やがて雲間からの斜光線は輝きを失い、日が沈むと大峰山系の峰
々はかすかな赤い色を背にして影絵となり、次第に闇に包まれていく。