祇園祭今昔 鉾建て編
京都を訪れる方にはあまり知られていませんが、祇園祭は千年以上の伝統を
有する八坂神社の祭礼です。昔 都に疫病が流行したとき、都の西にある神泉
苑に六十六本の鉾を立てて祇園の神を迎えて祭り、祇園社の神輿を神泉苑に
送って厄災の除去を祈ったことに由来していると言われています。
祭は、何と一ヶ月間にわたり様々な神事、行事があるのです。
鉾建て
町内の役員さん達が鉾や山を飾り立てる。
鉾建ては、毎年同じ職人が組み立てる。
巡行前には、各鉾町で鉾の曳き初めを行う行事がある。
懸装品を掛ける。
鉾の車輪。中には数百年前の物もある。
船 鉾
懸装品
室町筋の寄付で購入し、中には安土桃山時代に輸入されたものもある。
今では西陣の織屋さんが複製したもの、あるいは新調したものを掛けている。
縄がらみ
鉾は縄を用いて組み立てられている。巡行の際、揺れに強いという。
それにしても美しい “縄がらみ“ の意匠である。
傘 鉾
稚 児
長刀鉾だけが真の稚児を乗せ、他の鉾は人形を乗せている。
鉾の車輪
軸の周りには様々な意匠が施され、見ていて飽きない。重量は1トンある。
※写真は1980年代に撮影されたものです。