京都東山 高台寺を訪ねる ー 秀吉と北政所の眠る寺 1(開山堂、観月台)
秀吉公と北政所様の眠る寺は、京都でも人気のある寺院の筆頭である清水寺
の北に位置している。三年坂の石段を転ばぬように降り、左右の土産物店を
覗いては又歩き、そして二年坂を過ぎるとそこはもう高台寺の門前である。
高台寺参道
唐 門
台所坂の階段を上がると目の前が開け唐門、庫裏、方丈が目に入る。東山の
山並が、屋根瓦が、そして石畳が、朝の日差しを浴びて眩しいほどに輝いて
いる。
庫 裏
突当り左手が拝観入口である。
木々の茂る石畳の道を進む。
遺芳庵
灰谷紹益と吉野大夫 好みの茶席という。
鬼瓦席
書 院
北側より撮影する。
方丈と書院
奥に見える大きな建物が方丈である。
方 丈
東側より望む。
方丈正面にかかる扁額
庫裏 通路の破風
方丈から庫裏へ通じる廊下の浮彫である。
勅使門
開山堂と観月台
方丈より望む。
開山堂正面
高台寺は、秀吉の没後その菩提を弔うために秀吉夫人の北政所が慶長十一年
(1606)に開創した寺である。寛永元年(1624)に建仁寺の三江紹益禅師
を開山として迎え、高台寺と号した。意外にも禅寺である。
家康の財政的援助もあって壮麗な寺観を呈していたというが、たびたびの火災
に遭い多くの堂宇を失い、今日残っているのは開山堂と霊屋、観月台、茶室・
傘亭と時雨亭などである。
開山堂の中央部の彩色天井には、北政所の御所車の天井、前方の折上小組天井
には秀吉の使った御船の天井が用いられているという。禅宗寺院の法堂にも見
られる龍の絵は狩野山楽の筆である。
風のごとく通りすぎるのでは勿体ないので、是非とも穴の開くほど天井を眺め
てほしいものだ。
開山堂 降り棟鬼瓦
開山堂 軒
開山堂組物
臥龍池
観月台と偃月池
池に映る月を眺めたのだろうか。
観月台
北西より望む。
観月台
屋根は檜皮葺きで三方に唐破風がついている。文字通り観月するための建物
である。
観月台 東側入口の破風
観月台 通路天井
観月台と偃月池
※次回は霊屋、茶席・傘亭と時雨亭を投稿します。