神降りる地 上高地を歩く1

 

上高地を歩ける者は幸せである。その昔、徳本峠を越えなければ上高地
へ入ることは出来なかった。ごく一部の者だけが立入ることを許されて
いた “神降りる地” だったのである。

私が憧れの地、上高地へ足を踏み入れたのは、1980年代半ばである。写真撮影が目的で、仕事の合間に二三日の休暇を取り、大正池から槍沢、涸沢辺りまでを撮影場所に選んでいた。数年間はカラーフィルムを使用していたのだが、綺麗な写真は撮れてもどうにも満足できなかった。
撮影の最後の頃には、モノクロームフィルムを用いて撮影したものが、今回投稿に至ったものである。フィルム現像だけは自分で行っていたが、引伸機を持っていなかったのでネガは長年ほったらかしにしていた。その結果、ネガは悲惨な状態であったが、まだスキャナーを用いて救うことが出来た。拙い写真の修整ではあるが、一連の写真から何かを感じ取って頂ければ撮影者冥利に尽きるというものである。

 

 

※続きます

 

 

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