新薬師寺への道

 

猿沢の池

 

近鉄奈良駅で電車を降り、にぎやかなアーケード街を南に歩いてメインストリートである三条通りへ出る。この通りは西へ真っ直ぐ行けばJR奈良駅である。右手に猿沢の池を眺め新薬師寺へ向うべく“高畑の道“をめざそう。

 

興福寺五重塔

 

 

春日大社一の鳥居

三条通りを東に真っ直ぐ進むと春日大社がある。

 

料理旅館

一の鳥居からを小道を南東へ歩くと、趣きのある建物が数棟見えてくる。

 

 

 

 

 

料理旅館の周辺にも鹿の群れがおり、地元のひとが餌をあげる姿を見ることが
できる。くずれた築地が残っているのが嬉しい。思いは奈良時代へ飛ぶ・・・

 

鷺池・浮御堂

 

 

奈良市写真美術館

高畑のいっかくに奈良市写真美術館がある。写真家・故入江泰吉の写真を常設展示しているので時間に余裕があるなら見ておきたい。cafeを併設しているので食事もできる。東隣には新薬師寺がある。

 

高畑の道

付近にはcafeや食事ができる店が数軒ある。

 

志賀直哉旧居

一般公開しているので時間が許せば見ておきたい。

 

 

 

 

 

 

「新薬師寺を訪れた人は、途中の高畑の道に一度は必ず心ひかれるにちがいない。はじめて通った日の印象は、いまなお私の心に一幅の絵のごとく止まっている。寺までのわずか二丁たらずの距離であるが、このあたりは春日山麓の高燥地帯で、山奥へ通ずるそのゆるやかな登り道は、両側の民家もしずかに古さび、崩れた築地に蔦葛のからみついている荒廃の様が一種の情趣を添えている。古都の余香がほのかに漂っている感じであった。」
※亀井勝一郎『高畑の道』(昭和十年代の作)より引用。

 

崩れかかった築地が目に入る。“高畑の道”は、目にも心にもやさしい。

 

 

坂を登るともうすぐ新薬師寺である。向こうに見える山は春日山原始林。

 

 

新薬師寺の東門が右手に見えてきた。

 

 

傘を差して歩く御婦人の姿を振返り見る。

新薬師寺へたどり着くころ、待ち望んでいた慈雨が天から降り注いできた。
ひとしきり雨が降り、止んだ頃に青空と光芒が現れれば、撮影には申し分
ないのだがそうはうまくいかない。わずかな降雨で終ってしまった。

新薬師寺へは三度目の来訪である。はじめて訪ねたのは寒々とした冬の寒い
日であった。体調が良いとは言えない身体で、霜の降りた道々をよくぞここ
まで歩いてこれたものだ。
あれから五年ほど経つが、わずか五年で高畑の道は小綺麗になってしまった。

 

 

 

 

新薬師寺東門(重文)

 

 

 

通常は南門より入る。

 

新薬師寺本堂(国宝)

 

※次回は新薬師寺を投稿予定です