石牟礼道子氏を偲ぶ 不知火

 

 

 

 

空と海の間に

写真は四十五年ほど前に有明海で撮影したものです。夜明け前に海岸に

赴き、手ぶれを気にしながら撮影した覚えがあります。増感現像で

どうにか見られるような仕上がりにはなりましたが、銀粒子の荒れには

まいりました。

当時、石牟礼さんの名は知ってはいたように思いますが、著作を読んでは

いませんでした。

むしろ敬愛するユージン・スミス氏を追いかけ、水俣を撮影した写真展を

見に行ったり、氏の情報を集めていました。

『苦界浄土』を読むことは、長いこと、ためらいがありました。写真には抵抗

が無いのに、文章にふれるのには、何故か抵抗があったのです。

もう少し早く読むべきだったと思いました。

私は公害防止の資格と技術を身につけ、水銀を無害化する作業に従事していた

ことがあり、その時の影響なのか、手の震え、めまいなどの症状が出てその症状

はなかなか良くなりません。

不思議なもので、その仕事に従事していた頃、帰り道に二度ユージン・スミス氏

の夫人とすれ違っているのです。まさか、と思いましたが、アイリーンご本人

でした(1970年頃に一度だけ写真展会場でお顔を見ていました)。

こんなこともあるのですね。

とりとめのないことを書きました。

 








 

 

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